世界的に見て、日本人は睡眠不足の人が多いと言われています。
7割の人が満足できる睡眠がとれていない。そして、30代から50代の男女の約半数が6時間未満しか寝られていないのです。
「日本人は働き者だから仕方ない」「みんな同じだから頑張らないと」と放置しておいては大変な事態を招きかねません。
なぜなら、熟睡できないことが日本企業に大きなダメージを与えてしまう可能性があるからです。
アメリカのシンクタンクが算出した、睡眠不足による日本企業の経済損失額はなんと、年間15兆円です。そして、アメリカの損失は45兆円といわれています。
このニュースは、日本経済新聞にも掲載されており、かなり深刻な社会問題といえるでしょう。
では、なぜ睡眠不足だと経済に影響が出てしまうのでしょうか。
誰しも経験があると思いますが、睡眠不足の状態で仕事をすると、ミスをしやすかったり、集中できなかったりしますよね。
非常に効率の悪い状態で仕事をしているのです。
さらに、慢性的な睡眠不足になると、体に不調があらわれます。
たとえば、うつ病や生活習慣病、ウイルス性の病気などにかかりやすくなります。
そうなれば休職、あるいは退職をして治療しなければならなくなるでしょう。
その結果、日本経済全体の生産性が下がってしまうのです。
というわけで、睡眠不足は自分だけの問題ではなく、日本企業の経済損失にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。
眠る時間を少し早めたり、昼寝をしたりと、工夫をして睡眠をとるように心がけたいですね。