睡眠不足の朝や夜勤明け、いつもより心臓がドキドキしたりする経験はありませんか?
実は不眠を放っておくと、心臓に悪影響を与え、病気にかかるリスクが高まるという研究結果があるのです。
睡眠時間6時間未満を続けた場合、心臓の病気にかかるリスクは以下の通りです。
・入眠障害(寝付くのに2時間以上かかる)の人:リスク9%上昇
・中途覚醒(一旦寝付いても夜中に2回以上目が覚める)の人:7%上昇
・早朝覚醒(普段よりも2時間以上早く目が覚める)の人:13%上昇
・上の3つ全てに当てはまる人:22%上昇
では具体的に、どのような心臓の病気にかかりやすくなるのでしょうか?
4つの代表的な例を出していきます。
1、狭心症:圧迫されるような胸の痛みを感じる。じっとしているときよりも、動いているときのほうが発作を起こしやすい。
2、心筋梗塞:胸に激痛が走る。吐き気や呼吸困難といった症状もあり、突然死の可能性も。
3、心不全:息切れや呼吸困難、動悸、倦怠感など症状は様々。
4、心臓神経症:心臓に異常がないのに動悸や息切れ、胸の痛みを感じる。
特に1、2、3は命に関わる病気です。
不眠が原因で死亡する可能性があるなんて恐ろしいですよね。
これらの病気の原因には、動脈硬化と高血圧が挙げられます。
不眠は交感神経を優位にするので、心臓が休まらず負担がかかった状態になるのです。
心臓が過剰に動き続ける状態が続くと、血管にもダメージを与え動脈硬化や高血圧へとつながっていきます。
このように、不眠を放置すると徐々に心臓に悪影響を与えるのです。
心臓の病気は突然死の恐れもあり、症状が出てからでは遅い場合もあります。
そのため、不眠が心臓と深く関わっていることを知り、病気になるのを未然に防ぐことが必要だといえるでしょう。
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