「しっかり寝たのに頭が痛い…」「徹夜したせいで頭痛がする…」といった経験はありませんか?
今回は不眠によって引き起こされる頭痛について説明していきます。
まず不眠が原因の頭痛には2種類あります。
①緊張型頭痛
②偏頭痛
①緊張型頭痛は頭痛の中で最も多いといわれており、しめつけられるような痛みが30分から数日続くのが特徴です。
原因は「筋肉の疲労」。
睡眠は体の疲労とストレスを軽減する働きがあります。しかし不眠になるとうまく働かず、疲労とストレスが蓄積してしまいます。
すると血流が悪くなり、老廃物がたまって筋肉の疲労へとつながっていくのです。
筋肉が疲れてこわばると頭周辺の神経が刺激を受けるため、頭痛を引き起こします。
さらに、痛みによって筋肉のこわばりがひどくなることで痛みが増すという悪循環に陥ります。
②偏頭痛で悩んでいる方は多いのではないかと思います。ズキズキとしたこめかみの痛みから、吐き気を伴う激しい痛みまであり、痛みの程度は人それぞれです。
原因は「三叉(さんさ)神経の圧迫」。
前述したとおり不眠になると疲労とストレスが蓄積します。
疲労とストレスによって拡張した脳の血管が、三叉神経を圧迫。その刺激で痛みの原因物質が分泌されて血管が炎症を起こし、それが脳へと伝わると偏頭痛を引き起こすのです。
不眠が原因の頭痛への対処法を5つ紹介します。
・適度な運動、ストレッチ
筋肉を動かすことによって血流が良くなり、痛みの原因物質や疲労物質が流れやすくなります。
・38度~40度の湯船につかる
温まることによって筋肉がほぐれ、頭痛の緩和につながります。
・休養をとる
光による刺激を抑えるため、できるだけ暗めで涼しい場所で休むのがおすすめです。
・カフェイン摂取
偏頭痛は血管の拡張が原因で起こるため、血管を収縮する働きのあるカフェインを摂取すると頭痛が緩和されます。
しかし夕方以降に摂ると不眠を引き起こす可能性があるので、できれば午前中に摂るのが良いでしょう。
・頭痛薬
一時的な応急処置として頭痛薬がありますが、根本的な解決にはならないため頭痛を繰り返すようなら病院へ行きましょう。
以上、不眠と頭痛の関係を説明しました。
紹介した対処法5つに加え、まずは質の良い睡眠をとるよう心がけることが大切です。